フランス対ベルギー

著者: sportipsオフィシャル


フランスが徹底的な守備で3大会ぶりの決勝へ

過去の優勝チームがそろい、「死のグループ」とも呼ばれたトーナメントを勝ち進んだのはベルギーとフランスでした。

 

ベルギーもフランスも攻撃陣に豊富なタレントがそろい、どちらも鋭いカウンターがウリのチームです。また、フランスのロリス、ベルギーのクルトワの両チームのゴールキーパーは世界最高峰のゴールキーパーとして知られています。

 

実力伯仲の両チームの対戦でだけに、勝敗を予想するのは非常に困難な一戦とありました。

 

前半12分、はじめてのチャンスはフランスに

 

前半の最初の10分は両チームともに相手の出方をうかがう形で慎重な試合運びに終始します。めまぐるしく攻守交替しますが、どちらも決定的なチャンスは掴めずにいました。

そんななか、最初に大きなチャンスが訪れたのはフランスでした。

 

カウンターから中盤中央でボールを受けたボクバがドリブルで持ち上がり、今大会で大ブレイクを果たした若きエース・エムバペにスルーパス。

エムバペのスピードを生かしたフランスの得意な形でしたが、クルトワが鋭い飛び出しでボールをキャッチしました。

 

前半15分、両チーム通じてのファーストシュートはベルギー

両チーム通じてのファーストシュートはベルギーのエース、エデン・アザールの左足でした。競り合いのセカンドボール収めたデブルイネがペナルティエリア付近で待つエデン・アザールにパス。ボールを受けたアザールはそのまま得意の左足でシュートを放ちます。しかしボールはわずかに枠を捉えることはできませんでした。

 

前半は互いの持ち味を生かしながら一進一退の攻防を繰り広げる

 

その後、両チームは一進一退の攻防を繰り広げますが、お互いにゴールを決めることはできません。フランス、ベルギーともに集中して組織的な守備が構成できていたことはもちろんですが、両チームのゴールキーパーが前評判に違わない素晴らしいプレーを連発していたこともスコアレスの大きな要因でした。

 

後半6分、ついに均衡が破れフランスが先制点を奪う

 

拮抗した試合がついに動いたのは後半開始早々の6分でした。グリーズマンの右からのコーナーキックをウムティティが完璧なタイミングのヘディングで合わせました。これにはいくら名手のクルトワとは言え反応できず、フランスが待望の先制点を奪いました。

 

後半、フランスは徹底した守備でベルギーの攻撃の芽を次々に刈り取る

先制点を挙げた後のフランスは明らかに戦術を変えてきました。攻撃より守備に重きを置き、ジルー、エムバペといった最前線のプレーヤーが相手中盤まで下りて相手のパス供給源を断ちます。基本的なシステムは4-4-2ながら、守備時には6バックにする徹底的な守備体制を見せていきます。

 

徹底的な守備のブロックを構築するフランスに対して徐々にベルギーは攻め手を失っていきます。ベルギーは攻められてからのカウンターが基本戦術で、フランスのようなハイレベルのチームに引かれた場合にはどうしても苦しくなってしまいます。ベルギーは前線のタレントに良い形でつなぐための最終ライン、あるいはセントラルMFからの組み立てに弱点があることが露呈してしまいました。

試合はこのまま1対0でフランスの勝利で終わります。

 

この結果、フランスは3大会ぶりの決勝進出を決め、自国開催以来2回目の優勝を目指します。一方、敗れたベルギーは3位決定戦にまわります。

 

フランスはこれまで相手に合わせてシステムや戦い方を巧みに変え試合巧者ぶりを見せてきましたが、この日もまた新たな戦い方を示しました。

「事実上の決勝戦」とも言われた準決勝を制したフランスの優勝への可能性が、この日の試合ぶりでさらに高まったと言えるでしょう。

 

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